2024年12月に発売されたXF16-55mm F2.8 R LM WR II(II型)をFUJIFILM X-T5に装着して、2026年6月に直方市のあじさいスポット3か所を撮影してきました。この日の撮影枚数は34枚、天気は曇り時々雨の梅雨条件です。仕上げはVSCOで彩度を調整して、JPEG撮って出しに近い自然な色で使っています。
実際のEXIFデータを確認すると、55mm端の使用が全体の約41%と最多でした。(ついつい望遠側で撮る癖が・・笑)f/2.8開放が約29%、f/4.0が約21%と、開放〜少し絞った領域を中心に使っています。ISO感度は基本的にISO250で収まり、暗い室内のみISO500を使いました。今回の撮影データをもとに、実写での描写傾向と使い勝手をまとめます。

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 55mm | f/2.8 | 1/750s | ISO250
開放f/2.8の描写
今回の撮影でもっとも多く使ったのがf/2.8開放です。55mm f/2.8で紫陽花に寄って撮ると、背景のグリーンが柔らかくボケて花の色が前に出ます。ボケの形は素直で、輪郭部分に不自然な二線ボケは目立ちませんでした。曇り条件でシャッタースピードが稼ぎにくい場面でも、f/2.8のおかげでISO250を維持できるのは大きなメリットです。

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 55mm | f/2.8 | 1/800s | ISO250
28mm f/2.8で建物を撮った際は、周辺減光がわずかに確認できますが、JPEG撮って出しの範囲では気になるレベルではありませんでした。開放でも中央の解像感はしっかりしていて、X-T5の4020万画素に対してもきちんと応えてくれます。

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 28mm | f/2.8 | 1/180s | ISO250

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 55mm | f/2.8 | 1/1100s | ISO250
焦点距離16〜55mmの使い分け
今回の34枚での焦点距離分布は、16〜24mm域が約12%、25〜44mm域が約47%、45〜55mm域が約41%という内訳でした。被写体が花の場合は自然と望遠側になり、建築・庭園では広角端をよく使いました。

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 16mm | f/4.0 | 1/250s | ISO250
16mm端はもととりあじさい園の小径全体を収めるのに使いました。歪みは抑えられていて、端の直線が不自然に流れる感じはありませんでした。22mmでは旧伊藤伝衛門邸の庭園全体をフレームに収めることができ、広角端は建築撮影でも素直に使えます。

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 22mm | f/6.4 | 1/320s | ISO250

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 23mm | f/4.0 | 1/450s | ISO250
55mm端では最短撮影距離0.3m・最大倍率0.21倍(II型での改善点)のおかげで、以前よりもう一歩寄れる場面が増えました。花びら1輪を中心に据えた構図もストレスなく決まります。絞りをf/8まで絞り込むと全面シャープな描写になり、風景・建物・花の群落を広く収めるカットに使えます。

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 39mm | f/5.6 | 1/220s | ISO250

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 51mm | f/2.8 | 1/120s | ISO250

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 55mm | f/8.0 | 1/90s | ISO250
AF速度と操作性
曇りや薄暗い室内でもAFが迷う場面はほとんどありませんでした。COFFEE TAMUの店内(1/110s・ISO250)でもすっとピントが合います。II型はリニアモーターを採用しており、動作音が静かで、シャッターを切る直前のAF音が気になりません。

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 55mm | f/2.8 | 1/80s | ISO500

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 42mm | f/2.8 | 1/125s | ISO250
ズームリングとフォーカスリングの操作感は程よい重さで、歩きながら構図を変えても意図せずズームが動くことはありませんでした。II型になって全長が初代より11mm短縮されており、X-T5との組み合わせでフロントヘビーになりにくく、手持ち撮影でバランスが取りやすいです。重量は410gと決して軽くはありませんが、X-T5に装着した状態で1日4か所を歩き回っても特段疲れは感じませんでした。
この日は小雨が降る場面もありましたが、防塵防滴(WR)仕様のおかげでレンズに気を遣わず撮影に集中できました。X-T5もWR対応ボディのため、梅雨の撮影での安心感が違います。
向いている被写体とシーン
今回の使用感から、特にこのレンズが活きると感じた被写体をまとめます。
花・植物:55mm開放でボケを活かした寄りが得意です。紫陽花のような密集した被写体でも、ピント面の花だけを引き立たせる描写ができます。最短撮影距離が短いので、花に近づきたい場面でも後退する必要が減りました。

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 55mm | f/2.8 | 1/850s | ISO250
歴史建築・庭園:広角端(16〜22mm)で建物全体を収め、中〜望遠域でディテールを拾う使い方が有効です。縦長の建物でも16mm端なら全体をフレームに入れながら歪みを抑えた撮影ができます。

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 23mm | f/5.0 | 1/160s | ISO250
スナップ・カフェ・街歩き:25〜42mm域が使いやすく、F2.8の明るさが室内でISO感度を抑える助けになります。ズーム1本で対応できるため、レンズ交換のタイミングを選ばない撮影に向いています。

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 42mm | f/4.0 | 1/105s | ISO250
総評
XF16-55mm F2.8 R LM WR IIは、広角から中望遠を1本でカバーしながらf/2.8の明るさを維持できる標準ズームです。II型になって軽量化(410g)・接写性能の向上・静音リニアモーターAFと改善が加わり、初代からの乗り換え・新規購入どちらでも使いやすくなっています。梅雨の雨天でも防滴機構のおかげで安心して持ち出せました。X-T5との組み合わせで、撮影旅行にレンズ1本で臨みたい方に特に向いていると感じます。

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