宗像大島を歩く|夢の小夜島と御嶽神社をX-T5で撮る

FUJIFILM X-T5 XF16-55mm F2.8 R LM WR II 旅と風景

福岡県宗像市の沖合、玄界灘に浮かぶ宗像大島(筑前大島)を、2026年5月30日に訪れました。福岡県内で最大の離島で、周囲約15km、人口約700人。古くから大陸と九州を結ぶ「海のかけ橋」として重要な役割を果たしてきた島です。2017年には島内の宗像大社中津宮と沖津宮遥拝所が世界文化遺産に登録されました。

島へのアクセスはフェリーのみ。何回も訪れている場所ですが、毎回違う表情を見せてくれます。今回は潮の満ち引きで景色が変わる夢の小夜島から、初めて足を運んだ御嶽神社まで、XF16-55mm F2.8 R LM WR II 一本で撮り歩きました。

1. 夢の小夜島

18mm f/5.6

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 18mm | f/5.6 | 1/680s | ISO 250

夢の小夜島は、海中に立つ朱色の鳥居と、島を覆う松の緑が特徴の小さな島です。室町時代の連歌師・飯尾宗祇が歌に詠んだ場所としても知られています。

到着した時間帯はまだ潮が満ちていて、水際ぎりぎりまで近づけました。水底の石が透けて見えるほど水が澄んでいたので、しゃがんで18mmまで広げ、手前の水面と石を大きく入れて撮りました。f/5.6で島と鳥居までしっかりピントを保っています。

45mm f/2.8

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 45mm | f/2.8 | 1/2700s | ISO 250

45mmまで寄って、手前の松の枝を前ボケに入れた一枚。鳥居だけを切り取るよりも、島の輪郭と背後の山が重なって奥行きが出ます。F2.8開放でも周辺まで描写が安定しているレンズです。

16mm f/7.1

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 16mm | f/7.1 | 1/450s | ISO 250

同じ島を時間を置いて撮ったもの。潮が引いて水位が下がり、鳥居の根元と砂地が見えてきました。島を回っている間に干潮になると渡れる道までできていて、満ち引きで景色がここまで変わるのは面白いところです。16mmで真横から構え、島を画面中央に置いて左右の空間を均等に取りました。

2. 風車展望台

34mm f/5.6

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 34mm | f/5.6 | 1/900s | ISO 250

風車展望所は玄界灘を一望できるスポットで、丘の上にオランダ風の赤い風車が立っています。緑の斜面と海、空がほぼ均等に分かれた構図で、画面右奥には漁船が一隻だけ写り込みました。

晴天で空気が澄んでいて、水平線まではっきり見えました。34mmで風車を画面左に寄せ、右側に海の広がりを大きく残しています。被写体が小さくても、空と海の面積で島の開放感が伝わると思います。展望台までは島内の観光周遊バスや、大島港で借りられる電動アシスト自転車で向かえます。

3. 大島灯台と馬蹄岩

34mm f/4.5

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 34mm | f/4.5 | 1/1100s | ISO 250

筑前大島灯台は大正15年(1926年)に初点灯した四角い灯台です。その横から海岸へ降りられる場所があり、馬蹄岩などの奇岩を見下ろせます。沖ノ島を望む遊歩道沿いには砲台跡や馬蹄岩、灯台が点在し、約2kmのウォーキングコースになっています。

灯台の脇から崖を見下ろすと、岩場と透明度の高い海が広がっていました。34mmで斜面を斜めに切り取り、左上の濃い青から手前の浅瀬まで、水深による色の変化を一枚に収めています。この灯台横から見下ろす眺めは、何度来ても大島で一番の絶景だと思います。

55mm f/4.0

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 55mm | f/4.0 | 1/1300s | ISO 125

馬蹄岩は神話に由来する奇岩です。55mmの望遠端で、岩の上に止まったトンビらしき鳥を中央に据えました。背景の対岸の山並みと、空に伸びる薄い雲の筋がアクセントになっています。岩を小さめに置いて空を大きく取ると、海の上に取り残されたような孤立感が出ます。

4. 宗像大社中津宮と御嶽神社

34mm f/4.0

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 34mm | f/4.0 | 1/240s | ISO 250

宗像大社中津宮は世界遺産で、七夕伝説発祥の地とされています。境内には「天の川」という川が流れ、これを挟んで牽牛社と織女社が建っています。

この写真は中津宮の参道の上段から、鳥居越しに港と海を見下ろしたものです。手前の木々と御神灯の朱が暗く落ち、その間から青い海と石鳥居が抜けて見えます。露出は明るい海側に合わせ、手前を影として枠に使いました。34mm f/4.0、被写体が暗部に多いので少し露出を絞り込んでいます。

29mm f/5.0

📷 FUJIFILM X-T5 | XF16-55mm F2.8 R LM WR II | 29mm | f/5.0 | 1/70s | ISO 250

今回初めて御嶽神社まで行きました。レンタルサイクルを降りてからしばらく歩くのですが、石段が続いてなかなかきつい道のりでした。たどり着いた社殿は木立に囲まれていて、苔の付いた古い石段がまっすぐ拝殿へ続いています。29mm f/5.0、シャッタースピードが1/70sと遅めなのは木陰で光量が落ちていたためです。手すりを画面右に入れて、石段の奥行きが拝殿へ向かうように構えました。御嶽山の山頂展望台からは、空気が澄んだ日には沖ノ島や福岡市街、遠く壱岐・対馬まで見渡せます。

アクセス情報まとめ

  • 所在地:福岡県宗像市大島(玄界灘の離島)
  • フェリー:神湊港渡船ターミナルからフェリー「おおしま」で約25分、旅客船「しおかぜ」で約15分。片道大人560円・子ども280円。予約不可・先着順、支払いは現金のみ。悪天候時は欠航あり
  • 電車・バス:JR東郷駅から西鉄バス(神湊波止場行きほか)で約20分。バスは1時間に1本程度
  • 駐車場:神湊漁港に約560台。第1駐車場300円、第2・3駐車場200円(1回12時間ごと)。第2・3は乗り場まで徒歩5分。休日は満車になりやすいので時間に余裕を。
  • 島内移動:観光周遊バス「みあれ号」「グランシマール号」が1時間に1本程度(冬季運休)。電動アシスト自転車のレンタルは1回1,500円(8〜18時)。レンタカーは3時間3,500円。(要予約)タクシーあり。

※僕は今回土曜日9時ごろ到着で第1駐車場は満車、第2駐車場はまだまだ空いていました。

自転車で回るなら、御嶽神社や灯台周辺は徒歩区間が長いので体力に余裕を持っておくと良いです。潮の時間を調べてから夢の小夜島を訪れると、満潮と干潮の両方の景色を狙えます。

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